江ノ島と星空

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

江ノ島と星空
江ノ島と星空。展望台の眩い灯りと、遠慮がちに輝く星たちが対照的。

星空
星空。4月30日に茅ヶ崎ヘッドランドビーチで撮影。

星空を眺めながら
真っ暗な空間にも慣れてきたので、星空を眺めながらゆっくり過ごしました。

初めて星空撮影にチャレンジしてみました。長年カメラ小僧をやっていますが、本格的に星を撮るのは初挑戦。そして、今年の目標の一つでもあります。

星を撮るだけなら割と簡単です。ISO感度を上げて、なるべくF値を低く明るくし、スローシャッターにして光を取り込む。基本はこれだけです。お手持ちのレンズの開放F値や、撮りたい星の量によって、ISO感度やシャッタースピードを調整してみてください(文末に設定例を書いておきます)。

でも、星をただ撮るだけだと、写真として面白い絵にはなりにくいことに気づきます。何かしらの「脇役」を取り入れることが必要。そして、ここからが難しいところ。

2つめと3つめの例では、展望台の灯りが輝く江ノ島を取り入れていますが、この光に押されて星の輝きが映らなくなってしまうのです。かといって星の輝きを収めようと設定すると全体が白く飛んでしまう、と。

どうやら本気で沢山の星を撮りたければ、周囲に灯りの全くない、完全な暗闇に行かないと難しいようです。山奥とか、人里離れたところとか。それか、空気が思いっきり澄んだ夜。

そう、もうひとつ気づかされるのが、空気の澄み具合でした。たとえ晴れていたとしても、空気が澄んでいないと星の輝きはなかなか届いてこないようです。この日はまあまあ。こればかりは自分ではどうにもならない(し、これが面白いところでもあります)。

初めての星空写真。たくさんの課題を見つけつつ、とりあえず第一歩を踏み出してみました。

***

ちなみに、最初の星空だけの写真の例で、ISOが6400、F値がF2.8、露光量が2.5秒です。2番目の例は露光量だけ2.0秒に減らしています。3番目の縦長写真は、ISOを3200にした代わりに露光を8.0秒まで伸ばしてみて試行錯誤。

露光については、よく本やネットの記事だと15秒から30秒くらいと書かれていますが、あれは本当に真っ暗な闇の中で有効な値だと思います。海辺は残念ながら周辺の光がけっこう入ってくるので、十数秒も露光すると真っ白になってしまいました。

夜の国道134号線
そんなわけで大きな課題と小さな満足を感じながら帰途へ。湘南ではお馴染みの国道134線で、さっとこんな写真を撮ってみました。この手の写真だったら何も考えることなく、簡単に撮れてしまうんですが・・・。何事も鍛錬かな。

この日はすべてRX1Rで撮影しています。荷物が手軽で良いですね。って、そうじゃなくて(それも大きいけど)、前から思っていたとおり、やっぱり星空撮影もいけるカメラです。

Camera:
Sony DSC-RX1R