パット・メセニーのソロライブに行ってきました

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1月のことですが、パット・メセニーのソロライブに行ってきました。
ソロはソロでも、文字通りたった一人で演奏するソロです。

伝説のジャズギタリストが来る。

僕は正直に言ってパットメセニーについてそれほど詳しく知っているわけではないのですが、「Imaginary Day」が好きで、今でもよく聴いています。「あの音世界を作った人を一度で良いから見てみたい」という気持ちでした。

ライブは驚きのパフォーマンスの連続でした。
最初は静かめな楽曲から始まったのですが、徐々に怒涛のパフォーマンスへ突入。涼しい顔をしながらピカソギターやルーパー、バリトンギターなどを駆使し、一人とは全く思えない重厚な音の世界を披露してくれました。

69歳にしてルーパーのような新しいテクノロジーを積極的に取り入れる姿勢も凄いと感心しました。しかも、「何となく使ってみました」というレベルではなく、しっかりと使いこなしていて、自分の音世界を描くために活用できているのが凄い。

※影響を受けてしまい、自分もルーパーを買ってしまいました・・・(苦笑)

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途中、「イパネマの娘」などを往年の名曲を挟んでくれたのも、グッと来ました。

圧巻だったのが、終盤のオーケストリオン(自動演奏装置)との「共演」です。
シンバルやグロッケン(鉄琴)など主に打楽器系だと思いますが、それらがパットの演奏に反応して「合奏」するのです。 そして、パットの音がその演奏の上で縦横無尽に駆け巡ります。

自分も学生の頃に吹奏楽で合奏をやったりしていたし、いろんな演奏を見てきましたが、ここまで独創的で、しかも度肝を抜かれる演奏を観たのは初めてでした。

途中にも書きましたが、今年70歳になろうとしている人とは思えないほどの熱量でした。ともすれば守りに入ってもおかしくない年齢でありキャリアのはずですが、好奇心と探究心が溢れんばかりに感じられる演奏でした。

同じく中学頃からずっと好きなメタリカにも通じますが、自分が長く聴いているミュージシャンの特徴は「年齢を感じさせない探究心」であり、その音楽家が描く「音世界の歴史」なのかもしれません。

刺激になる演奏を年明け早々に聴けて良かったなと思い、忘れる前に記録に残したいと思います。