EOS M3とパンケーキレンズは優秀なお散歩カメラ(M3レビュー EF-M 22mm F2 STM 編)

M3レビュー、というかレンズレビューになりつつありますが、第三弾は22mm単焦点。いわゆるパンケーキレンズと呼ばれる平べったいレンズです。例によって画像加工は一切無し。すっぴん写真です。

水墨画みたいな桜の写真
4月初め、購入当初に撮った写真です。丸の内の三菱ビルの前で。あいにくの天気で水墨画みたいな渋い色合いになってしまいましたが、個人的にはこういう暗めなトーンも嫌いじゃなかったりします。F2開放、当然ですがよくボケてくれます。

美瑛の丘と青空と鯉のぼり
美瑛の丘と青空と鯉のぼり。F4。数日前までここに居たんだよな・・・。何度でも訪れたくなる風景です。

スッピンながらも土や草の色、赤い屋根、そして青空など、各色を捉えています。RAW現像で適切に色を引き出せばさらに鮮やかな写真になりそうな予感です。

和BuBuの、しょう蔵
茅ヶ崎のラーメン屋さん「BuBu」、20日は「和BuBuの日」ということで、しょう蔵。F2開放。

これはもしかしたら僕の感覚かもしれませんが、フルサイズのカメラで絞り値F2くらいで食べ物を撮ろうとすると、けっこう激しくボケてしまい、料理によっては何が何だか分からなくなったりしますが、M3はAPS-Cのためか、F2開放でもそこまで激しくはボケず、コントロールしやすい印象です。

茅ヶ崎の街並み
茅ヶ崎の街並み。F4。せっかくの個性的な建物も電柱や電線が台無しに。ただ、撮影する分には電線という複雑な線はもってこいのテストになるという皮肉・・。

茅ヶ崎迎賓館
茅ヶ崎迎賓館。F4。ふらっとスナップ写真を撮っただけですが、建物の細やかな紋様までバキバキにシャープに撮れています。EF-M 22mm、あなどれず。

逆光
F6.3。電柱や建物などをシルエットに。ちょっと広角レンズっぽい使い方を意識してみました。

22mmは35mm判換算では35.2mmに相当するので、僕の愛機RX1Rとちょうどカブるのです。正直、使う前まではRX1Rの圧勝と思い込んでいたので、EF-M22mmの出番はないかなと考えていたのですが、どうしてどうして、なかなか使えそうです。

RX1ほどレンズが出っ張らず、よりコンパクトに持ち運べるのも魅力。今日は「あれ、カバンに入れるの忘れた?」と何度か思ったほど、軽くてかさばらないのです。

さすがに鮮鋭さ、鮮烈なまでの解像感はRの称号がつくRX1Rに軍配があがると思いますが、何と言ってもRX1と違ってM3はレンズが交換できるのが最大の魅力(当たり前だけど)。それにソニーとキヤノンとでは色の出方も違って、それが各々の味につながっているのもまた一興。うまく使い分けていきたいと思います。

そして、M3と22mmの組み合わせがもたらす最大の効果、それは「散歩したくなること」だと強く感じました。

5Dは今も大好きなカメラですが、正直言って、あの重たくて大きな5Dを片手に何時間も散歩しようとはとても思えないのです。でも、M3と22mmならいくらでも、どこまでも歩ける気がします。これはデカイ。最大の長所といってもよいかも。軽いし、気にならないし、気が向いたときに気軽に撮れる。しかも、写りもなかなか優秀。

写真を撮る気にさせる。ついでにどんどん歩いて健康にもなれる(?)。M3とパンケーキの組み合わせは優秀なお散歩カメラだと思いました。

Camera:
Canon EOS M3
Lens:
Canon EF-M22mm F2 STM

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