あえて「空気を読まない」勇気 。日テレ水曜ドラマ「斉藤さん」を見ました

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日テレの新しい水曜ドラマ「斉藤さん」を見ました。面白かった。

斉藤さんとママ友たちとの間に生まれる空気にハラハラしたり、媚びへつらわない斉藤さんの姿勢にかっこよさを感じたり、真野さんの絶えずビクビクしながら周りを伺う気持ちも分かったりと、なんだか知らず知らず実際の日常生活と照らし合わせながら見ていた気がします。

ママ友たちは悪いことも見て見ぬフリ。空気を乱したり、余計な刺激を生まないように、絶えず空気を読むことを絶対とし、事無き日々の中に生きます。

新しく超してきた真野さんは、そんなママ友たちに必死で取り入ろうとするあまり、自分の子供が新しい幼稚園に馴染めずに追い詰められている気持ちに気づくことができません。

斉藤さんは、その真野さんに「自分の子供を見ろ」と指摘します。・・・空気を読もうとするあまり、大事なことを見失うな、と。

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日常生活において、ドラマのようなママ達の世界もそうだし、会社組織の中でも、「空気を読む力」というのはたしかに必要な局面が多いと思います。

でも、たとえば会社なんかだと、空気を読みすぎるあまり、「社内で偉い人がひらめいたオーダーを担当が企画化して社内で通していくのはスムーズに行ったけど、そもそもその物事がフタを開けてみると市場に求められていない内容だった・・・」なんて笑えない話もけっこうあり得ることは、会社勤めの人なら誰しも感じたことがあると思います。

KY(空気読めない)という言葉が流行ったのは、今の世の中になんとなく漂う「周りの様子をうかがいながら生きてしまう風潮」の裏返しなのかもしれません。

空気を読めた上で、あえて「空気を読まない」勇気も、時には必要なんだろうな・・・と思います。


ドラマ 斉藤さん
日テレ系列 毎週水曜よる10時から