i am on the road. i am in the scene.

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今からちょうど3年前、2000年の9月、俺は北海道を愛車で一周する旅に出た。

相棒はオンボロ車と積み込んだCD達、そしてエレクトリックギター"レスポール"。・・・いや、要するに物好きでアホで暇な俺の一人旅ってことだ。

夏休みをフルに使って、北海道をぐるっと一周する。そして、"連続する道と風景"を自分の目に焼き付ける。それだけの旅だ。旅というよりは荒行に近いものがあったかもしれない。

札幌からスタート地点・苫小牧市まで南下し、そこから反時計回りに回る。襟裳岬、帯広、釧路、根室、知床、網走、そしてオホーツク海を横目に稚内まで疾走し、最北の碑を踏む。今度は日本海を横目に八雲、厚田村、小樽、積丹、函館、室蘭、そして苫小牧の地を再び踏んで旅は終わった。

いくら言葉でカッコつけようと、現実はいつだってかなりカッコ悪い。そんなもんだ。しんどさ、寂しさ、飽き、疲れ、それらネガティブワーズのオンパレードだった。

でも、その旅の風景・・・愛車の助けを借りつつ自分の意志と力で北海道をぐるっと一周した旅の風景・・・はなぜだか全て心に焼き付いていて、"連続する道と風景"を今でもくっきりと思い出せる。

そう、道は連続する。風景は連続する。

そして、俺は名も無い道の上を走り、流れる風景の中にいる。
たったそれだけのことを感じる旅だった。

/i am on the road. i am in the scene.