ある日、俺はドライブに繰り出す。
イグニッションキーを回す瞬間、いつもちょっとだけドキドキする。
普段はそうでもない缶コーヒーが、ナゼだか妙にウマく感じる。
流れる大好きな曲に合わせて、ジャイアンリサイタルが始まる。
当てのないドライブだって、まぁ悪くはない。
人ひとりいない道では、風景のなかに混じり込んだ気がする。
自分の気持ちとリンクしていれば、少しくらい騒がしいエンジンでもいい。
楽しいときは、走る。
悲しいときも、走る。
気が済むまで走った後は小さく音楽をかけ、音に撫でられながら家路に着く。
一人だけど孤独ってワケでもない、それがドライブかもしれない。
Life is GT!
Life is GT!
ある日、俺たちはドライブに繰り出す。
あの子をやっと誘えた初ドライブは、劇的に運転レベルが落ちる。
行きは、さんざん予習していても確実に迷う。
帰りは、ついつい寄り道してしまう。
シフトノブから助手席までは、まるで宇宙のように遠い。
心がかよった後は、まるで宇宙のように近い。
あの子の気持ちとリンクしていれば、少しくらいオンボロな車でもいい。
楽しいときは、走る。
悲しいときも、走る。
家まで送った後は窓を開け、風に吹かれながら家路に着く。
ドライブの間だけは、街はふたりのためにあるのかもしれない。
Life is GT!
Life is GT!
Life is GT!
Life is GT!
/the road song
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