空想が現実と出会う時

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あの無骨無愛想なスコールと天真爛漫なリノアの組み合わせは妙に好きだった。ともすれば、甘い恋愛、稚拙なラブストーリー、ガキくさいスコールの恋心、と言われるのかもしれないけれど、逆に俺はそこが好きだった。あの2人の行く末が観たかったから、少しずつプレイし続けた。そして、今、辿り着いた。

エンディングロール。間違いなくCG(コンピュータグラフィック)なんだけど、それを前提とした上で、そこに豊かな風景と表情がある。・・・ほとんど映画級です。

描画方法がCGってなだけで、カメラ回し、演技、その他諸々がまさに映画の世界。99年の時点で既にここまでの事ができるのか、という意味でも圧巻でした。というか、ホント生身の人間みたいで、ビデオカメラでプライベートショット的に撮っている部分なんか、凄すぎるね・・・(これを追求しすぎたのが映画FF。映画のようなCGだから凄いのであって、映画そのものを追っては行けなかったのだろう・・・)。にしても一瞬どうなる事かと思ったけれど・・・今さらプレイしてる人もいないだろうからネタバレ気にする必要もないけれど、・・・よかった。

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FINAL FANTASY VIIIは、ちょうど一年前に「V8プロジェクト」を立ち上げた時に、「V8が成功した後にプレイするんだ、それまで封印しておくんだ」という決意の元、購入、すぐさま封印してあったものです。それが、去年の春に失意と絶望の底に堕ち・・・、V8プロジェクトはおろか、俺は全てを投げ出し、封印を解いてプレイを始めました。・・・勿論今はそんな事関係ナシに、単純に楽しくプレイしてたけれど、春の俺は、誰も信じたくなかったし、一人で過ごしたかった。・・・スコールのように。

失意の絶望の底に堕ちながら、この作品の世界にズブズブと埋もれていったわけだけど、半年ちょっとに渡って、物凄くインスピレーションを得たし、たぶん、今後の創作活動に少なからず影響を与えるでしょう。そういう意味では、あの絶望の半年も無駄ではなかったのかもしれない。