去年の春から今年の春に至るまで、とても暗く重い日々だった。
無気力に陥ったり、荒れたり、自暴自棄な状態が長く続いた。
これから書くことは、今だから素直に受け入れられる事実であり、今だから素直に打ち明けられる独白だ。
たぶん、その一年程の間、俺は精神的に疲弊しきっていた。
失望感になんとか一矢を報いるべく、俺は1人フレッシュネスバーガーで創作活動を続けた。連絡すら取れなくなった仲間が戻ってくる、その時を信じて。
去年の夏休みに、初めて故郷・北海道旭川に長期滞在した。
家族や旧知の人々とのふれあいの中で、そして、リハビリとも言える平和な生活の中で、実にリラックスした気持ちの中で今のBIRD'S-EYEのバージョンを作り上げた。辛うじて戦いの爪痕を残すことができた。それ以上に、遠い彼方に消え去ったはずの光を再び見つけ出すことができた。・・・なんとか堕ちずに踏み止まった。
■■(2003年6月20日 金曜日)■■■■■■
「結局、俺に必要だったのは、自分の人生と再び恋に落ちることだったのさ」
行きつけのカフェで馴染みの店員さん達としばし会話を交わした後、アイスコーヒーを飲みながらメタリカを特集した雑誌を貪り読んでいた俺は、ジェイムズ・ヘットフィールドの言葉を読んだ瞬間、不覚にも泣き出しそうになってしまった。
今の俺の人生は、どうだろう?
だけど、悪くはない。
これからどうやってマイ・ライフスタイルを築き上げればよいのか。それも穏やかで人間らしい、素朴な心とともに。
視界はクリアだ。
そこに辿り着いたと思える今、まるで遠い昔の出来事のように、去年の暗く重い日々を穏やかな気持ちで振り返ることが出来る。
新しい風景に向かって歩を進める時が来た。
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