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旭川では本当に久々に平穏な時間を過ごしました。

挫折、無力、絶望・・・。長い間に渡って蓄積され続けた心の疲労や傷は、正直思っていた以上に深く、重かったみたいで、夏休みの直前には体調が悪いわけでもないのに吐いたりするまでになっていました(今だから話せる情けない話だ)。

でも、少しずつでも回復しながら生きていかないといけないし、またそうしたいと思っています。なんか馬鹿みたいに単純な話だけれど、楽器さえ弾ければそれだけで良いじゃん!ってくらい、旭川では無心になって久々に楽器を弾きまくっていました。音楽がある限り、何とか生きていけそうな気がする。そのうち暇になったら、本格的に少しずつ再び音楽を始めたい・・・。

鳥目の改装については、なんとなく楽しいという感じ、そして使いやすさや整理整頓第一!で、今までのノウハウを元にかなり磨き上げたつもりですが、どうすか・・・?

でも、・・・うーんやっぱ夏休みの1週間じゃ制作時間時間は足りなさ過ぎー、というのが正直な感想ですね。良い意味でのフラストレーションと言うか、「まだまだこんなもんじゃない」という向上心というか・・・。もし、いつか再び鳥目を改装することがあるなら、今度はじっくり腰を据えて満足いくまでトライしてみます。

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ジョン・フルシアンテが復帰した時、バンドは本当に本当に心の底から嬉しかったみたいだ。再びどん底に陥り、ドラッグに手を染め始めていたアンソニーは、音楽の力で輝きを取り戻した。ジョンもまた、廃人同様の生活から見事に更正したばかりか、バンドに凄まじいエネルギーを与えている。

最強ラインアップの復活。とてつもない嬉しさでいっぱいだった。そんな気持ちで制作したはずの「californication」は、でも、とてもほろ苦く、悲しく、切ないトーンに満ちている。

どうしてだろう・・・?と、ずっと考え続けていた。もちろん嬉しさはあるはずだ。

長い長い地獄の時からようやっと抜け出した時。笑顔には違いない。でも、それまでに受けた切なさ、悲しさ、そして疲れが表情に滲み出てしまうんだと思う。「やっと闇から抜け出した・・・」そんな気持ちが、なんともいえないトーンを醸し出しているんだろう。

そして、最新作「By the Way」では、「人生最良の時だった」とメンバーが語るとおり、闇から抜け出した直後の「疲れ」の表情は薄らぎ、かわって今度は爆発的に前向きなエネルギーが音に込められている。