乙女

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いつもは昼過ぎにやることにしているのだけど、今日は久々に早朝ジョギングをする。早朝と言っても7時半だけど。日曜の朝だから人もいないだろうと言うことで、コースもいつもの鴨川沿いから五条通〜東大路〜女坂〜鴨川ルートにする。女坂っていうのは京阪7条駅から京女に向かって続くなだらかな坂のことです。

冬の朝はあまりに寒すぎて体が猛烈に冷えるものの、人気のない道をてくてく走っていると気持ちがいい。でも女坂の辺りへ差し掛かったところで、凄い光景を目にしてしまった。歩道をびっしりと埋め尽くす女子学生だ。制服を着ていたからおそらく中学生だろうとは思う。高校生ではないと思う。だって、スカートが短くないから。で、その女子学生の半分くらいは父母同伴。何なんだ?今日は日曜だってのに何かあるのだろうか?入試か?頑張れよー、とあれこれ思案しながら走っていたのだが、やがてもっと切迫した問題に気付いた。僕はその乙女の群に突進しなくてはならないのだ。

引き返すという手もあるが、挙動不審の怪しい者と思われそうで怖い(自意識過剰です)。仕方がないので、堂々とく〜るに突き進むことにする。余計なことは何も考えない。で、突き進んだのはいいが、誰も道を譲ろうとしない!!横一列に並んで歩く乙女達は親や友人達との話に夢中で、けなげに走る大猿ランナーなどお構いなしなのだ。こりゃ困った。

歩道すれすれに走るが、ぶつかるわ、足止めさせられるわで散々だった。おまけにぶつかると白い目で見られる。そりゃないよ。何故よけん!お前ら、入試(か何か)で頭がいっぱいなのは分かるが、それくらいの常識あるだろう!歩道は君たちだけのものじゃないのよ。

仕方ないので、車道の端を走る。京都で車道を走るということはドライバーに喧嘩を売るに等しい。ただでさえ狭い道に、歩行者なんか出てこられた日にはたまったものではないのだ。僕にしたってひかれたくはないので、ビクビクものである。結局最終的には道路を渡って、少しでも人の少ない向こう側の歩道へ移って大事を免れた。

乙女の皆さん、背伸びはしなくていいからせめて常識だけは身に着けて下さいね。
晃太少年(?)より