同志社大学今出川キャンパス

僕は同志社大学という京都の大学に通っていた。

 実は第一志望群でこそあれ、第一志望ではなかった。現役の時は意味もなく道内の国立一本に絞っていて、しかも部活や恋に明け暮れていたのだから当然爆死した。宅浪中に考え方をオープンにして、外に目を向けてみた。そのときに気になった大学の一つが同志社だった。資料を見ていて、漠然と「この大学に行ってみたいな」と思った。

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何よりもまず建物にひかれた。こんな校舎を持つ大学はそうそうない。あと、なんとなくこの大学には「自由」が僕の求めるそれに近い形で提示されているように、あくまで資料に目を通した段階での判断に過ぎないのだけど、思った。北海道を遠く離れて「異国」へ旅立つことで、井の中の蛙的状況から脱して、今まで会ったことのない「すっげー人」に出会えるかもしれないという期待もあった。

 「異国」というと大げさに思われるかもしれない。でも北海道から一歩も出たことのない人間にとって、知り合いが一人もいなく、言葉もよくわからず、習慣も違う場所で暮らすということは、たとえ海外であれ、国内であれ、やはりそれなりの覚悟を必要とするのだ。

 先に書いたとおり、同志社は第一志望ではなく、しかも大学にはいるまでに個人的にいろいろと辛いことがあったために、入学当初はかなり冷めた目をしていた。でも、結果的には僕はうちの大学にかなりお世話になっている。もし、同志社じゃなくて他の大学に行っていたら今の自分はなかっただろうな、と思うほどだ。

ところで、この頁に載せるための写真をぱしゃぱしゃ撮っていたところ、「すいませーん、シャッター押してもらえませんかー」と数人の女の人から声をかけられた。もちろん僕は快くそれに応じた。その後も、カメラを手にしている人達をかなり見かけた。観光スポットとしてうちの大学に来る人も多いみたいだ。京都観光といえば、とかく寺や神社を思い浮かべがちだけど、それらに飽きたらうちの学校を見るというのも悪くないと思いますよ。