SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMと再び向き合う

7年以上前に買ったシグマの古いAPS-C用の単焦点レンズ「SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM」をM3につけてテスト撮影。以下、例によって編集無しのスッピン写真です。

タリーズで一息
F2.0。明るくてよくボケるレンズです(というとお笑い芸人みたいな言い方ですが)。

30mmなので35mm判換算で48mm、いわゆる標準レンズの位置付けです。ちなみにこのレンズ、ダカフェ日記のオススメレンズとして有名になったレンズでもあります。

サザン通り
F2.8。普通の街並みも印象的に。

M3の良い点。まず小さくて軽いこと。これは大きい。持ち歩こうという気にさせてくれます。

加納ダイニング
F2.0。背景が程よくボケます。

さらに、十年来のキヤノンユーザーとしては、これまでに買ったEFレンズやEF-Sレンズ群が活かせること。これも嬉しい点。

活かせるだけではなく、当時はカメラ側のスペック(や自分の腕の無さ)の問題で十分には引き出しきれなかったレンズの潜在能力を(少なくとも当時よりは)簡単に引き出すことができること、これも楽しみの一つに加えて良い気がします。

好みの問題もありますが、僕はキヤノンのセンサーが描く絵は好きです。まろやかな感じ、やっぱりいいですね。しかも、それが十年前の20Dと比べて劇的に進化。まろやかさは保ちつつ、細かな部分の解像感は確実に上がっていると思います。

Bali Road
簡単に、の理由ですが、やはりオートフォーカスの進化が大きいと思います。20Dや5Dmk2の時代は9点の測距点しかなく、AFは少し心細いものがありましたが(それが逆にマニュアルフォーカスの腕を鍛えることにも繋がる訳ですが)、M3は当たり前かもしれないけどその時代から恐るべき進化を遂げていて、カメラ任せでもけっこうな割合でピントを合わせてくれます。

さらに便利なのがタッチでフォーカスを合わせる機能、さらにはタッチシャッター。自分の意のままにピントを合わせたい時、これまではマニュアルしか選択肢がなかった訳ですが、液晶画面で構図を確かめつつ自分の意図するポイントをタッチすればピントが合うという、使える機能です。

茅ヶ崎駅、工事中
F8.0あたりまで絞ればご覧の通りバキッとシャープに。

すでにキヤノンの一眼レフユーザーである人にとっては、ミラーレスはサブ機と位置付けられがちですが、一ヶ月ほど使ってみた僕からするとサブ機どころか、機動性と高画質を両立したメイン機になり得る可能性を十二分に秘めていると感じました。ということは、いきなりミラーレスから入る人にとっても、入門から中級上級まで長く使えるカメラとも言えそうです。

RX1Rも今後も最高の相棒でありつつけると思いますが、M3はやっぱりレンズ交換ができる強みがありますしね。M3、素敵な相棒になりそうです。そして、単焦点の標準レンズはやっぱり楽しい。再び使い倒してみたくなってきました。

Camera:
Canon EOS M3
Lens:
SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM

M3レビュー 関連記事